飲食業からITエンジニアに転職成功するための確実なロードマップ
飲食業界での経験を積んだ後、ITエンジニアとしてのキャリアへの転身を考えることは可能です。
飲食業からITエンジニアへの転職に向けた具体的なロードマップを捉えていくことで、適切なステップを踏み、新たなキャリアへの扉を開きましょう。
1. 現在のスキルと興味関心の整理
まず始めに、エンジニア職未経験からIT業界、特にいきなりエンジニア職に転職することは非常に難しいといった現実をお伝えします。
あくまで企業は実務で役に立つ人を雇い入れるものであり、実務未経験の人を雇い入れることは非常に教育コストがかかるためです。
それでもいくらか調べていく中で未経験からエンジニア職に転職成功したといった話も目にされることもあるかと思います。
そうです、0ではありません。
ただほとんどの方には当てはまらないのもまた事実です。
1-1. 自身のスキルの評価
まず始めに、ご自身の現在のスキルを評価しましょう。
ITエンジニアと異業種の業界にいたとしても、飲食業で培った能力とIT業界で必須となる共通のスキルは少なからずあるからです。
ひとえに飲食業と言っても高いコミュニケーション能力やチームワーク能力は、ITエンジニアとしても貴重な資産です。
例えば以下のようなスキルはIT業界に限らず共通のソフトスキルとして重宝されるでしょう。
- コミュニケーション力
- マネジメント力
- 目標達成意欲
- マルチタスク
- 体力
1-2. 興味関心・きっかけの言語化
そもそもなぜITエンジニアになりたいのか考える必要があります。
「手に職をつけて在宅で働きたい」「誰もが使うアプリやサービスを作りたい」「コミュニケーションを取らず黙々と取り組める仕事に就きたい」…
いろいろな理由があると思います。
ただ、ここで一度問う理由としては、ITエンジニアは職に就けたらゴールとはならないからです。
AIはじめ、日々目まぐるしい速さで技術がアップデートされていく中で日頃から技術を培うために勉強に取り組むことが必要となります。
もちろん社内で研修体制を敷いている会社もあるかと思われます。
ただそれだけでは到底カバーしきれない断言できます。
どうしても自学自習に取り組まないと時代に追いついていけないからです。
ITエンジニアになってからも勉強時間を確保して日々勤しむ努力ができないようであれば、ITエンジニアとして食べていくことは難しいことでしょう。
そのため、今の段階でITエンジニアになりたいと思ったきっかけを整理しておくことで、「就職しても勉強が必要ならやめておこう」と考えることもできれば「目標を叶えるために諦めない」といった立ち返る軸を自身の中で作ることができます。
転職は非常にストレスがかかり、また多くの時間も必要となるでしょう。
転職してから実際に働いてみたら違ったなと思うこともあるとは思いますが、可能な限りその可能性を最小限にするためにも、時間をいたずらに無駄にしないためにも、今この段階で時間を取って考えることは長い目を見て活きてきます。
2. 現在のスキルを活かした1段階目の転職
飲食業からの転職として、まずIT関連の営業職に就くことを検討しましょう。
飲食業界で培った基礎的なハードスキルを活かし、IT製品やサービスを顧客に提案する経験を積むことができます。
それに何より、IT業界の環境に身を置くことがまずは大事だと考えています。
IT業界に身を置くことでその環境が自分自身にあっているのか、エンジニアがどのような環境で働いているのかその実態を実感することができます。
2-1. 基礎的なITスキルの獲得
営業職で働く傍ら、ITエンジニアとして必要な基礎的なスキルを獲得しましょう。
プログラミング言語(Python、Java、JavaScriptなど)、データベース(SQLなど)、ネットワーキングなどの基礎知識を学ぶことが重要です。
独学する場合、「Progate」をはじめとしたオンラインの無料の学習サイトや「Udemy」などの体系的に学ぶことのできるコースに取り組まれることをおすすめします。
筆者もこの方法で案件をこなせるくらいの基礎スキルを手にすることができました。
一方で独学で学ぶことのデメリットとしては、行き詰まった時に周りに聞ける人がいないことです。
とくにプログラミングはプロでもエラーが当たり前に発生します。
その際の対処法としては培った知見をベースの上で検索で解消法を調べたり、傍にいる頼れる方に聞くことで解決に臨むわけですが、知見も乏しく、また周りに聞ける環境がない学習初期段階では必ず躓いてしまいます。
そのため上記で環境を手にすることをおすすめしているのですが、独学ではどうしても難しいと感じる方はスクールを利用して学習を進めましょう。
2-2. 実践経験を積む
学習を積み重ね、基礎的なスキルを身につけた後の次のステップは、プロジェクトに取り掛かったり実務経験を得たり、アウトプットに取り掛かります。
それは面接時に経験を可視化してわかりやすく相手に伝えるためです。
口でどのくらい経験ありますと伝えたとしても、それを客観的に証明できるものがなければどうしても相手の頭の中にこの人と働きたいと思わせることは難しいでしょう。
初学者でもできるアウトプットの例としては以下のものがあります。
・個人でポートフォリオのサイトを構築する
・既存のサイトを完コピしてみる
・商売をしている友人や知人のサイト構築を受ける
・無償もしくは低単価で案件を受ける(受け入れ難いかもしれませんが)
・インターンシップなどを通じて実務経験
・休日でできる副業を受ける
・起業家が集うコミュニティに所属し、サイト案件を取る
・商工会など経営者が集うコミュニティに行き、サイト案件を取る など
これにより、自身のスキルを実証し、ポートフォリオを構築することができます。
2-3. ネットワーキングとコミュニティ参加
余談ですが、上記でも述べた通り、業界内の人々とのつながりを築くことも重要です。
オンラインコミュニティやイベントに参加し仕事をとること、それ以外にも他のエンジニアとの交流を通じて新たな知識や機会を得る環境に属することを何よりおすすめします。
この記事で何度も述べるくらいに環境は非常に大事になるため、1人で悩み時間をいたずらに浪費するのはやめましょう。
3. 転職活動の準備
この段階まで来るには最低でも半年〜1年はかかるかと思います。
心が折れずに学習や経験を積み上げることは難しいこともあるかと思います。
逆にここまで述べてきたことを愚直に積み上げることができれば、ITエンジニアになることも決して難しくありません。複数社からの採用もほぼ確実かと思われます。
転職活動取り組む際は書面的な履歴書や職務経歴書、またポートフォリオサイトを更新し、ITエンジニアとしてのスキルや経験を強調しましょう。
また、ここでは割愛しますが面接の準備も重要です。
自身の技術的な能力や熱意をアピールできるように準備しましょう。
飲食業からITエンジニアへの転職は大きな挑戦ですが、十分な計画と努力を重ねることで実現可能です。
自身の興味や目標を明確にし、着実にステップを進めていきましょう。新たなキャリアへの転身が成功することを祈っています。